印刷のご注意
銅版印刷・浮出印刷は通常の印刷と違って特殊な加工を施します。
特に銅版印刷は古くから変わらない歴史のある機械を使用している為、加工の際に
ご注意点がございます。ご注文の際は必ずご確認ください。
銅版印刷(ENGRAVING)
用紙の選択
- 和紙によって印字がにじむのもがございます。
- PP加工された紙はインクをはじくため印字されません。
- 塗工紙、微塗工紙によっては印字に影響が出る場合がございます。
加工面積/印刷位置
- 印刷の面積に制限があります。(8インチ×3インチ/約 200mm×65mm) 1版で収まらない印刷は版を2版作成いたします。詳しくはデザインを拝見いたします。
- 印刷位置に制限がございます。例えば「レターサイズの中央に印刷」は機械設定上ご遠慮させていただきます。こちらも詳しくはデザインを拝見しご回答させていただいております。
支給用紙
- 給紙の都合によりで名刺などの小さな印刷物でも、弊社規定の用紙サイズにて用紙を納入ください。こちらもまずはデザインを確認の後、用紙サイズをご連絡いたします。
プレス跡
- 銅版印刷は凹版と凸版に紙を挟み、強い圧がかかります。その際に印刷面の裏側にプレス跡が残ります。このプレスが銅版印刷という最高級印刷の証ともいえます。両面に印字する場合にはデザインにご注意ください。(両面に印刷した場合、片方の印字の盛り上がりがなくなることはありません。)
浮出印刷(バーコ印刷)
用紙の選択
- 静電気の起こりやすいコート紙はヤレが多く出る為、予備を多めにいただくことがございます。
- 和紙などインクが染み込みやすい紙は、盛り上がりが低くなります。また、毛足の長い漉き紙は紙の繊維がインクに絡むことがございます。
- 熱処理を行いますのでPP加工された紙は使用できません。
用紙の予備
- 印刷には必要枚数のほかに1色につき1割程度の予備を合わせてご支給していただきます。デザインや使用用紙によっては予備を多めにいただくことがございます。
紙目
- 用紙の紙目が逆目になってしまうと、熱による紙の反りが強く発生するなど仕上がりに問題が起こりヤレが多く出ます。多色にて印刷をご希望の際には、見当があわなくなります。問題回避の為にも右図の紙目を参照に納入してください。
多色印刷
- 刷色は一色ずつ刷っていきます。多色の分だけ印刷機に通ることとなります。熱によって浮き上がる印刷ですが、熱を加え過ぎると盛り上がりが低くなります。片面では3色、両面では2色ずつくらいが多色の限界となります。多色印刷には予備を通常より多くいただいております。
- 4色でのフルカラーで盛り上げを希望される場合には、刷り込み済みの用紙に透明(メジューム)インクを使用して浮出の加工が可能です。(オンデマンド印刷で加工された用紙はズレが目立って生じます。ご了承ください。)
抜き合わせの印刷